日本酒の履歴書とも言えるラベルには多くの情報がつまっており、ラベルが読めればどのようなタイプかが、ある程度わかります。また、裏ラベルのあるものの場合、更に細かい情報が記されています。
※一升瓶には「肩貼り」「証紙」「胴貼り」の3点が貼られているものもあります。この場合、銘柄の記された胴貼りがメインで、肩貼りには「吟醸酒」「純米酒」などの製法品質表示基準が記されているものが多く、証紙は各メーカー独自のランク付けとして、特撰、上撰、佳撰などが記されています。
昭和50年4月より日本酒造組合中央会では清酒の原材料表示に関する自主規制を始め、現在では以下の内容が義務づけられるようになりました。
資料提供:千代むすび酒造株式会社
肩貼り
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1特定名称(大吟醸、純米、本醸造、等) 2アルコール分 3原材料名(米・米麹・以下は使用量 の多い順に表示) 4製造元の名称と所在地 5容量 6清酒(日本酒と表示してもよい) 7製造年月(搾った月日ではなく、瓶詰めされた年月) ※生酒等には賞味期限や保存飲用上の注意事項。
発泡性を有するものはその旨。表示に使用する文字は8ポイント以上の大きさで統一のとれた日本文字とする。但し、容量 200ml以下の容器の場合は、6ポイント以上としても良い。
1.原料米の品種名
原料米の使用割合が50%を超える場合に表示することが出来、その使用割合も併せて表示する。複数の原料米の品種名を表示する場合は、その合計の使用割合が50%を超える場合とする。
2.産地名
清酒の全てが当該地区で醸造(加水調整含む)された場合に表示できる。
3.貯蔵年数
貯蔵年数は1年未満の端数を切り捨てた年数を表示する。
4.種類名(生酒、生貯蔵酒、生一本、等)※=は用語集を参照して下さい。
◇「用語集」より代表的なもの。生一本(きいっぽん)
単一の製造場のみで醸造した純米酒である場合表示できる。生もと仕込(きもとしこみ)
酒母※(しゅぼ)を造る際に、蒸し米、麹、水を半切りという桶に入れ、米を櫂棒で摺りつぶす「山卸し」という作業を行い、天然の乳酸菌を増殖させる昔ながらの手法。原酒(げんしゅ)
搾り立ての日本酒を加水調整(アルコール分1%未満の加水調整を除く)しない清酒。アルコール度数が18 〜20 度程度の高めとなります。古酒(こしゅ)
一般的には三年以上熟成させた清酒を指す。樽酒(たるざけ)
木製の樽で貯蔵し、木香のついた清酒。樽の材料として、杉、なかでも吉野杉が最高とされている。手造り(てづくり)
甑、麹蓋及びそれに代わる箱を使用し、生もと、山廃もと、または速醸酒母を元に製造した清酒で、特定名称の表示が出来るものに限る。中取り(なかとり)・中汲み(なかくみ)
醪※(もろみ)を搾る際、タンクを上から「あら・中・せめ」と3つに分け、その中の部分を搾った清酒のこと。生酒(なまざけ)
搾り立ての日本酒を一切加熱処理していない清酒である場合表示できる。生貯蔵酒(なまちょぞうしゅ)
搾り立ての日本酒を加熱処理せずに貯蔵し、出荷時に一度だけ加熱処理をしたものに表示できる。生詰酒(なまつめさけ)
搾り立ての日本酒を加熱処理後貯蔵し、程良く熟した頃に出荷したもの。濁り酒※(にごりざけ)
醪を目の粗い布で漉しただけの清酒で、白く濁っている。この中で出荷の際に加熱、殺菌していないものを活性酒ともいい、酵母や酵素が生きたままです。発泡酒(はっぽうしゅ)
炭酸ガスを吹き込んだ清酒。一般的にアルコール分は低く8%程度。秘蔵酒(ひぞうしゅ)
醸造後、五年以上経過した清酒に表示出来る。山廃仕込み(やまはいしこみ)
生もと※(きもと)の行程から「山卸し」を廃止したもの。
5.品質が優れている用語
「極上」「優良」「高級」等品質が優れている印象を与える用語は、自社の清酒のうち同一の種別 または銘柄のものが複数ある場合に、品質の優れている清酒に表示できる。
但し、これらの用語は他社との製品の比較ではなく、自社の清酒のランク付けとして使用する。
6.受賞の記述
公的機関から付与された賞である場合に表示する事ができ、受賞機関、受賞年も併せて表示する。
※何年も前の金賞を大袈裟に打ち出している酒や、「金賞酒」ではなく、「金賞受賞蔵」という表示もあるので、そのような酒を見る場合は注意して見て下さい。
造り方や品質に対して清酒の中で「最高」「第一」「代表」等の最上級を意味する用語や、「宮内庁御用達」またはこれに類似する用語。
裏ラベルには更に細かい情報が記され、よりその特徴を知ることが出来ます。
使用米
原料となる米の品種または名称。麹米、掛米と分けて表示されるものもあるが、掛米は醪を造る際に仕込む米の事で、原料全体の約70%を占めている。酸度
味の濃淡をみるために使われる数値。現在の清酒は平均1.3〜1.5で、これより少ないと淡麗、多いと濃醇とみられる。精米歩合
白米の玄米に対する重量の割合。例えば精米歩合60%の場合、玄米の表層部を40%削り取る事をいう。杜氏名
杜氏の名前に加えて流派が記載されているものもある。仕込水
使用している水の名称。飲用温度
その清酒を飲むのに適した温度帯。使用酵母
麹によって生じた糖分をアルコールに変える働きをするもの。日本醸造協会が培養、頒布する協会酵母や自家酵母などがある。適したグラス
その清酒を最も効果的に飲むのに適したグラス。日本酒度
清酒の甘辛をみる数値。+の値が高いと辛口、−値が高いと甘口という事になる。しかし総体的なバランスで味わうと必ずしもそうでないため、あくまでも目安程度である。相性の良い料理
その清酒と相性の良い料理。