日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会 SAKE SERVICE INSTITUTE[SSInet]

SSI人気企画である蔵元体験実習。 今年は8蔵元様にご協力を頂き、スタートしました。
そのスタートを切ったのは、「静岡に開運あり」の土井酒造場さんです。
開催日 2009年1月23日(金)~25日(日) 2泊3日
場 所 開運酒造(静岡県掛川市) http://www.kaiunsake.com/
参加人数 7 名

【作業開始は朝5時から】
大吟醸の仕込みを行っている今、蔵の方は心身ともに忙しい時期。
そんな大変な時に、実習の受入れをしてくださいました。
ここでは、かかわらせていただいた主な作業をピックアップしてご報告します。

作業開始は朝5時。もちろん空はまだ真っ暗です。生きているお酒を育てるには、お酒の育つ時間に世話をしなくてはいけないのです。

蒸米
昨日洗われて1日眠ったお米を蒸し上げます。
蒸しあがったお米を運び出す作業は重労働。
土井酒造さんのOH式甑(こしき)では1.2tを蒸し上げることができ、日本酒造りに最適な、外は硬く内部は柔らかな蒸米に仕上がるそう。

放冷
蒸米を適温まで冷まします。温度にムラがでないように、
中にも空気が入るようお米をばらします。
寒い朝の空気の中、蒸したてのお米の蒸気と香りにつつまれる幸せな瞬間です。

太陽が目覚めたら、洗米作業です。

お米の計量
計量器でお米を計ります。
今回は10kgづつ計量。日本酒造りは力強さと繊細さの両方を備えてないとできないなぁ、と再認識です。1gでも違わないよう、慎重に計ります。
 
洗米
まずは大まかに米を洗い、時計とにらめっこで浸漬。
教えて頂く通りに水から上げるタイミングを計りますが、これが見た目以上に大変です。約7kgのザルに10kgの米、それが水を吸っているわけで、水からあげるときは20kgにはなってそう。
でもその瞬間、重いからともたついてたら水を吸い過ぎてしまいます。
繊細さと力強さはこの瞬間にも必須となります。

ちなみに、浸漬している横で水がワシャワシャしている機械は、土井酒造さん特注の自動洗米機。毎分700ℓの激流水で米ぬかを完全に洗い流すそう。
酒母造り
土井酒造さんでは自社培養の静岡酵母で酒母を作っています。
暖気樽(だきだる)での加温もやらせて頂きました。
これもやっぱり、みているよりはるかに難しい・・・。
均一に加温するため、お湯の入った樽を酒母の中で回します。
上から覗き込む形で重い樽を全体にまんべんなく回す。。。
ああ、言葉で書くとこんなに簡単なのに、やはり女性の手だとささやかな動きも本当に重労働なのです。
酒粕
しぼった後の酒粕をはがしていきます。
現在では酒粕は大変貴重なもの。少しもムダにならないように慎重にペリペリと取っていきます。
【夜は懇親会で】
美味しいお酒の造られ方をじっくり勉強させて頂いた夜は美味しいお酒をじっくりいただきます。
土井社長、専務にご提供いただいたお酒を存分に堪能させて頂きました。
「酒造りの現場を、実際に見て、作業にたずさわって、理解する事で開運のファンだけではなく、日本酒ファンを少しでも増やせたら、日本酒の素晴らしさを少 しでも一般の人に知ってもらえたら嬉しい」というお気持ちで、毎年本当にお忙しいこの時期に、土井酒造さんには実習を受け入れて頂いています。
今年もその言葉通り、「本当にここまで見せてもらっちゃっていいの?」というところまで教えて頂き、作業に参加させて頂きました。
何十回テキストを読み返しても、なかなか理解しにくい日本酒造りの工程も、実際に体験することで深く深く理解できるはず。皆さんも是非蔵元体験実習に参加してみてください。
皆さんのお仕事で、普段の生活で、きっと役に立つなにかを得られるはずです。

土井社長はじめ蔵の皆さま方、参加者の皆さま、ありがとうございました。 文:FBO/SSI事務局
 

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